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肝線維症モデル

肝線維症に対する医薬品評価用として、CCL4誘導、TAA誘導、胆管結紮誘導の肝線維化マウスモデルを開発しました。

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    肝線維化モデル

    肝臓の線維化は、様々な慢性肝疾患によって引き起こされる肝障害の一般的な結果であり、肝硬変や肝細胞癌などの進行期疾患へと進行する可能性があります。TGF-βやPDGFなど、線維化に関与する主要な分子経路を標的とした治療介入は、有望なアプローチとなっています。これらの標的の研究は、線維化の進行を阻止または改善することを目指しており、肝疾患の治療に希望をもたらします。

    当社 は、薬剤評価のために、CCL4 誘発、TAA 誘発、および胆管結紮誘発肝線維症マウスモデルを開発しました。

    結果
    CCL4誘発肝線維化マウスモデル

    四塩化炭素(CCl4)誘発性肝線維症および肝硬変のマウスモデルは、肝線維症および肝硬変の研究において広く受け入れられている実験モデルです。これらのマウスモデルは、毒性損傷に関連する多くの部分において、ヒトの疾患パターンを反映しています。例えば、α-SMA発現、星状細胞の活性化、そしてコラーゲン-1、MMP、およびそれらの阻害薬といった主要なマトリックス成分が挙げられます

    CCL4誘発肝線維化モデル

    CCL4誘発後、マウスの肝臓重量、体重、血清中のALTおよびASTレベルを検出しました。値は平均±SEMとして表されています。N = 6匹のマウス/群。*p<0.05, **p<0.01, ***p<0.001, ****p<0.0001。

    H&E染色による肝臓の炎症浸潤、およびSirius Red染色による肝臓の線維化を示しました。値は平均±SEMとして表されています。N = 6匹のマウス/群。**p<0.01, ***p<0.001。

    肝臓内の線維芽細胞マーカーα-SMAを示す免疫組織化学。値は平均±SEMで示されています。各群N = 6匹のマウス。***p<0.001、****p<0.0001。

    OCA(オベチコール酸)による肝線維症マウスモデルの有効性検証

    A. CCl4誘導とOCA治療後3週間のSirius赤染色による肝線維症の代表的な画像。B. Sirius赤染色の統計データ。値は平均±SEMで示されています。各群N = 6匹のマウス。*p<0.05。