中枢神経系

自閉症スペクトラム障害(ASD)モデル

Biocytogenの動物モデルおよび行動研究プラットフォームは自閉症スペクトラム障害(ASD)関連の研究を支援している。

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  • ASDマウスモデルの紹介
  • 結果

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    ASDマウスモデルの紹介
    自閉症スペクトラム障害(ASD)は、社会的相互作用やコミュニケーションの持続的な困難、および制限的かつ反復的な行動、興味、活動パターンを特徴とする複雑な神経発達障害である。症状は通常幼少期に現れ、個体間で重症度や表現型に大きなばらつきがある。ASDの正確な原因は不明であるが、遺伝的素因と環境要因の両方が発症に寄与すると広く認められている。障害の異質性により、ASDの個体は最小限の支援から生涯にわたるケアまで多様なレベルのサポートを必要とする可能性がある。
    BiocytogenのASDモデルの概要
    Model type Model names Modeling reagent Core Index Optional tests
    Autism spectrum disorders (ASD) B-Fmr1 KO mice - Three-chamber social test
    Marble burying test
    Open field test
    Inflammation analysis
    B-Mecp2 KO mice - Three-chamber social test
    Marble burying test
    Open field test
    Inflammation analysis
    結果
    B-Fmr1 KOマウスの行動評価
    野生型C57BL/6JNifdcとB-Fmr1 KOマウスの行動評価。A-B、オープンフィールドテスト(OFT):総移動距離(A):B-Fmr1 KOマウス(G2)はC57BL/6(G1)よりも有意に長い距離を移動し、多動を示した。平均速度(B):KOマウスは速度が高く(***p < 0.001)、活動の増加を確認。C-F:三室社会性テスト(TCST):社会性(C, D):KOマウスは物体に対するマウスとの接触時間が減少(嗜好指数低下)したが、統計学的有意差はなかった。社会的新奇性(E, F):新奇なマウスへの興味が減少(新奇指数低下)し、境界的有意性を示した。データは平均±SEMで示し、t検定で有意性を判定。*P < 0.05、**P < 0.01、***P < 0.001。