中枢神経系

加齢・炎症モデル

Biocytogenの老齢マウスおよび行動評価プラットフォームは、老化および炎症関連研究を支援します。

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  • 老化および炎症マウスモデル紹介
  • 結果

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    老化および炎症マウスモデル紹介
    生命科学分野におけるほとんどの研究(実験研究の約59%)は、ヒトの健康や生理に対する影響を調査するために実験用マウスを使用しています。
    ヒトとマウスは疾患の病態形成および器官・全身生理において類似したパターンを示します。
    マウスの老化に関する分子メカニズムはヒトと類似しています。
    マウスの遺伝子の約99%はヒトのゲノムと類似しており、ヒト遺伝子機能研究の理想的なモデルとなります。
    結果
    C57BL/6J老齢マウスの行動テスト
    • オープンフィールドテスト(OFT)
    老齢および若齢C57BL/6Jマウスのオープンフィールドテスト。 若齢対照(8週齢、n=10)と比較して、老齢C57BL/6Jマウス(18ヶ月齢、n=10)はOFTにおいて総移動距離、平均速度、迅速移動時間が有意に低下し、不動時間が増加しました。加えて、中心領域での移動距離比率と中心への侵入回数も低下し、運動能力低下および不安様/抑うつ様行動が示唆されました。データは平均 ± SEMで示され、有意性はt検定で評価されました(*p < 0.05、**p < 0.01、***p < 0.001)。
    備考:Young:8–9週齢、雄;Old:18ヶ月齢、雄
    • エレベーテッドプラスメイズテスト(EPM)
    老齢および若齢C57BL/6JマウスのEPM。 EPMにおいて、老齢C57BL/6Jマウス(18ヶ月齢、n=10)は若齢(8週齢、n=10)に比べて移動距離、オープンアーム滞在時間、侵入回数が有意に減少し、不安様行動が増加しました。データは平均 ± SEMで示され、t検定により評価されました(*p < 0.05、**p < 0.01、***p < 0.001)。
    備考:Young:8–9週齢、雄;Old:18ヶ月齢、雄
    • グリップ強度テスト(GST)
    老齢および若齢C57BL/6JマウスのGST。 GSTで、老齢C57BL/6Jマウス(18ヶ月齢、n=10)は若齢対照(8週齢、n=10)に比べて前肢グリップ強度が有意に低下し、加齢による筋力低下が示されました。データは平均 ± SEMで示され、t検定により評価されました(*p < 0.05、**p < 0.01、***p < 0.001)。
    • ロタロッドテスト
    老齢および若齢C57BL/6Jマウスのロタロッドテスト。 ロタロッドテストで、老齢C57BL/6Jマウス(18ヶ月齢、n=10)は若齢対照(8週齢、n=10)に比べて落下までの潜伏時間が有意に短縮され、耐久性も低下し、運動協調性および運動能力の低下が示されました。データは平均 ± SEMで示され、*p < 0.05、**p < 0.01、***p < 0.001。
    備考:Young:8–9週齢、雄;Old:18ヶ月齢、雄
    • 新奇物体認識テスト(NOR)
    老齢および若齢C57BL/6JマウスのNOR。 NORにおいて、老齢C57BL/6Jマウス(18ヶ月齢、n=10)は若齢対照(8週齢、n=10)と比較して、新奇物体の選好性が同等であり、加齢C57BL/6J(G2)マウスに学習記憶の障害は見られませんでした。データは平均 ± SEMで示され、t検定により評価されました(*p < 0.05、**p < 0.01、***p < 0.001)。
    備考:Young:8–9週齢、雄;Old:18ヶ月齢、雄
    • Y迷路
    老齢および若齢C57BL/6JマウスのY迷路テスト。 Y迷路において、老齢C57BL/6Jマウス(18ヶ月齢、n=10、G2)は若齢対照(8週齢、n=10)と同等の自発的交替行動を示し、加齢マウスの作業記憶は保たれていることが示されました。データは平均 ± SEMで示され、t検定により評価されました(*p < 0.05、**p < 0.01、***p < 0.001)。